情報技術の中心地として

近年のシンガポールの産業において注目すべき点は電子・電気・ITに関する産業の目覚ましい発展です。ITインフラは日本よりも進んでおり国民の半数以上がインターネットを 普通に使う生活をしています。携帯電話やスマートフォンの普及も狭い国土に張り巡らされたネットワークによる所が大きいでしょう。

そんなシンガポールですが、元々貿易中継点として機能してきた国。戦後の独立後からの輸出型の経済発展を経て近代のIT化が進んだ事には何れも日本が関係しています。 このことは他章「シンガポール経済発展の歴史」の方で解説していますので、そちらをご覧下さい。

IT化が進んだ背景には狭い国土と人材不足も影響しています。シンガポールの国土は日本の淡路島程度の大きさ、そこに約500万人の人が生活しています。近年の少子高齢化は 日本より深刻で出生率も日本より低く政府は「産めよ増やせよ」を推奨しているほどです。そんな狭い国土で人口が少ない所でどのようにして生産力を上げていくかが 課題でした。

その答えが電気電子技術・IT産業だったわけです。工業化の時代もIT化の時代もどちらも日本の技術支援と、シンガポール人の勤勉さによって今が形成されています。 シンガポールには東南アジアからヨーロッパから欧米から様々な国の企業が集中しています。貿易に関する事、金融に関する事様々な側面でのコンピュータ化が必要に なってくるのは当然です。

グローバルに活動している企業が多数入り込むシンガポールにとってIT化は無くてはならないものだったわけです。