世界最大級の港

シンガポールの港は世界でもトップクラスの規模と大きさを誇っています。その歴史を紐解くと15世紀の大航海時代に遡ります。英国人のラッフルズという人物が シンガポールの地に降り立ち、英国の植民地としてスタートしたのが始まりです。この頃から世界中の中継ぎ貿易港としての機能を大いに果たすようになりました。

何故世界の中継貿易港として栄える事になったのかというと、シンガポールの位置とその周りを取り囲む国々との関係性です。シンガポールは東南アジアマレー半島 の先端にある島国です。この地からマレーシアとは橋で繋がっており、東南アジア各地(フィリピン、タイ、ベトナムからオーストラリア)へのアクセスが容易 だったからです。このためヨーロッパとアジアを結ぶ重要な港として機能していました。いわゆる国際的なハブ港湾としての機能です。

シンガポールの港は1つだけではありません。ケッペル港、ジュロン港など6つの港から成り立ち世界最大量のコンテナ量を扱っています。1990年に取り扱った貨物量は 2億トンにも登ります。港には多数のコンテナ船が停泊しその数は1000隻とも言われています。勿論日本からも多数の輸出品がシンガポールの港経由でアジア各地に 送り届けられていますし、現在では120を超える国、600以上の港湾とのルートが存在しています。

近年東南アジアの各諸国(隣国のマレーシア、タイ、インドネシア)でも貿易港としての機能を整備して多国籍のコンテナ船を扱えるようになったことから、 シンガポールの中継貿易港としての役割は薄れて来ました。2010年になって世界のコンテナ量を扱うシンガポールでしたが、中国の上海港にその座を奪われてしまいました。

シンガポールの発展は港なくしてはありませんでした。今後も給油基地としての設備やIT化を中心に世界の中継貿易港としての発展のために様々な生産技術の人材が投入されたことは間違いないのです。